腎臓に効果的な「L-シトルリン」の成分を調査!
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L-シトルリンとは?

L-シトルリンとは?

L-シトルリンは1930年にスイカの果汁から発見されたアミノ酸の一種で、Citrullus Vulgaris(シトルラス・ブルガリス)というスイカの学名から名づけられました。スイカを始めとしたキュウリなどのウリ科の野菜に多く含まれていますが、中でもスイカの原種と言われるカラハリ砂漠に自生する野生スイカに非常に多く含まれています。この野生スイカは乾燥した環境で生きていくための強い生命力を持っており、葉の部分にL-シトルリンを蓄積することで砂漠の強烈な環境ストレスから身を守っていると言われています。

そのため研究者の間では、現在深刻化している砂漠化を食い止めるためにL-シトルリンを野生スイカ以外の植物にも増加させる計画が立てられているそうです。

一方、このシトルリンはタンパク質を合成しない遊離アミノ酸の一種としてわたしたちの体内にも存在しています。ちなみにシトルリンにはL型とD型が存在しますが、現在研究が進んでおり、生物の栄養として働くのはL型のシトルリンです。D型はまだ研究段階のようですが、仮にD-シトルリンを摂取してしまっても吸収されずに尿と一緒に出て来るだけなので害はありません。

逆に言えばL型を摂取しないと意味がないということですが、食べ物や日本で販売されているサプリメントに含有されているのは基本的にすべてL型となっています。

L-シトルリンと腎臓の関係

L-シトルリンと腎臓の関係

L-シトルリンは、オルニチンンサイクル(尿素回路)と呼ばれるアンモニアの解毒を促す作用を構成する成分の1つでもあります。そのためL-シトルリンの利尿作用は腎機能の負担を軽減する働きとして注目されています。また、この利尿作用によって体内の老廃物や毒素を排出しやすくなることから、むくみの解消や疲労回復にもつながります。L-シトルリンはスイカを食べることでも摂取できますが、スイカには腎臓に負担をかけるカリウムも含まれているため、過剰摂取すると腎臓に良くない結果を招いてしまいます。そのため、L-シトルリンを抽出して摂取できるサプリメントを利用するのがいいようです。

さらにL-シトルリンには一酸化炭素を作り出したり増やしたりする働きがあります。一酸化炭素には血管を拡張し血流を促す作用があるため、動脈硬化の抑制や免疫力の向上に役立つと言われています。全身の血流が良くなることはむくみ防止にも役立ち、また血液循環がスムーズになると、老廃物や毒素の排出もより効率的に行われることになります。

このように、L-シトルリンは腎臓が本来元気な状態で行っている仕事をいくつか肩代わりしてくれる存在と言えます。クレアチニン値が上がって腎臓が弱っている人は特に、L-シトルリンを摂取することで腎臓の負担を軽減することが可能になるでしょう。