クレアチニンが高い場合と低い場合の病気を知っておこう。
クレアチニンを下げるサプリ紹介!腎臓病予防の改善マニュアル

クレアチニンの値が高いとどういう病気になるのか

クレアチニンの値が高いとどういう病気になるのか

クレアチニン値によって体内の様々な異常に気づくことができますが、まずはクレアチニン値が正常値よりも高い場合にどんな病気リスクが考えられるかを見てみましょう。

腎機能が低下している原因として以下の病気である可能性が考えられます。

人工透析の可能性も上がる腎不全

腎機能が低下することでまず考えられる原因は腎不全です。腎不全には急性腎不全と慢性腎不全がありますが、いずれも腎機能が30%以下になった状態を表します。クレアチニンを始めとした老廃物を排出できずに体内に溜まってしまうため、ひどくなると人工透析によって人工的にろ過機能を補助する必要があります。腎臓は一度機能が下がると回復は難しいとされているため、早めの対策が必要です。腎不全が進行した場合には食欲低下やむくみ、高血圧、疲れやすい、息切れがする、尿量が減るなどの症状が出ます。

腎臓に炎症が出てしまう急性腎炎・慢性腎炎

扁桃や皮膚の炎症などが引き金となって腎臓の糸球体が炎症を起こすのが腎炎ですが、これが一時的なものを急性腎炎、1年以上症状が続くものを慢性腎炎と言います。急性腎炎は4〜10歳の子どもにも見られる病気で、腎臓疾患の中では珍しく回復する可能性が高いとされています。一方、慢性腎炎になると血尿やたんぱく尿、むくみ、肩こり、頭痛、倦怠感などの諸症状が出てきますが、これを改善するには食事制限によって腎臓への負担を減らすことが必要です。

腎臓に石!?腎結石

腎臓の乳頭部と呼ばれる場所に石が出来るのが腎結石です。この石は主にカルシウムや尿酸、アミノ酸、リン酸マグネシウムアンモニウムなどが主成分となります。この石が腎杯や腎盂に詰まったり、尿管に流れて行く場合もありますが、腎臓内に留まっている場合は腎結石、尿管に移動すると尿管結石と呼ばれ、場所によって痛み、血尿、吐き気などを伴います。治療の方法としては、多量の水を飲んだり運動をしたりすることで尿量を増やし、その勢いで自然に押し出す自然排石、結石に体外から衝撃波をあてて粉砕して体外に排出させるESWLなどがあります。

痛い!腎盂腎炎

外部から尿管に細菌が入る上行性感染や、膀胱や尿管から細菌が侵入するリンパ行性感染、何らかの感染によって血液に細菌が流れ込む血行性感染などによって腎臓に炎症が起きることを腎盂腎炎と言います。突発的な発熱や疼痛などの症状を伴う急性腎盂腎炎と、炎症が起こった状態が長期に渡って続く慢性腎盂腎炎があります。急性を放置することで慢性に移行してしまうケースもあるようです。腎盂腎炎になると、背中や腰の片側に疼痛が起こる、ひどい寒気を感じる、悪心、嘔吐、全身の倦怠感、食欲不振、むくみ、血尿、頻尿、残尿感などの諸症状が現れます。

危険な尿毒症

急性腎不全や、慢性腎不全が進行して重篤な状態になった場合に起こるのが尿毒症です。神経や内分泌器、消化器、循環器、皮膚、造血、目、電解質など身体全体に毒素が回ることによって全身に様々な異常が現れます。つまり、血液をろ過して老廃物を尿として排出する、体内の水分量、電解質、血圧などのバランスを調整する、血液の生産を促すホルモンを生産・分泌する、といった腎臓の働きが通常通りに行われなくなることで全身に不具合が発生している状態です。疲れやすい、食欲不振、貧血、むくみ、尿量の減少などが起こります。透析や連続携行式腹膜透析、食事療法などの対策があります。

痛い!腎盂腎炎

外部から尿管に細菌が入る上行性感染や、膀胱や尿管から細菌が侵入するリンパ行性感染、何らかの感染によって血液に細菌が流れ込む血行性感染などによって腎臓に炎症が起きることを腎盂腎炎と言います。突発的な発熱や疼痛などの症状を伴う急性腎盂腎炎と、炎症が起こった状態が長期に渡って続く慢性腎盂腎炎があります。急性を放置することで慢性に移行してしまうケースもあるようです。腎盂腎炎になると、背中や腰の片側に疼痛が起こる、ひどい寒気を感じる、悪心、嘔吐、全身の倦怠感、食欲不振、むくみ、血尿、頻尿、残尿感などの諸症状が現れます。

尿閉・腸閉塞の恐れもある!

尿意を感じてトイレに行っても排尿できないという状態が尿閉です。前立腺肥大症などが原因で突然尿が出なくなる急性尿閉と、少しずつ尿路が閉まっていくことで膀胱に尿が溜まっているのに尿意を感じなくなる慢性尿閉があります。尿閉を引き起こしている原因を突き止め、その治療を行うことで改善されます。

一方腸閉塞とは、食べ物や消化液の流れが小腸や大腸で止まって腸に詰まってしまった状態です。腸がふくらむためお腹が張って痛くなり、また腸の内容物が逆流して吐き気や嘔吐を引き起こすこともあります。絶飲食と点滴加療、イレウス管・胃管挿入、高気圧酸素療法などの保存的治療を行う場合と手術治療を行う場合があります。

クレアチニンの値が低いとどういう病気になるのか

クレアチニンの値が低いとどういう病気になるのか

クレアチニンが高い場合は基本的に腎機能の障害とそれに伴って引き起こされるあらゆる疾患が考えられますが、では値が低い場合はどうなのでしょうか。

高くないからと言って安心できるものでありません。正常値より低かった場合には以下のような病気のサインであることが考えられます。

喉が渇き尿の量が大量に増える尿崩症

健康な成人は1日に1.2〜1.5Lの尿が出ると言われますが、これが3L以上も出てしまうのが尿崩症です。通常は抗利尿ホルモンが脳から腎臓に分泌されることで尿量が調節されますが、このホルモンの量が減ったり効力を失ったりすることで尿量が増えてしまうのが原因です。尿量が増える多尿といった症状に加えて、失った水分を補おうとする極端な喉の乾き、またそれによって大量の水分を飲んでしまう多飲が特徴です。尿崩症には腎性と中枢性があり、腎性の場合は抗利尿ホルモン薬を使用して尿量を減らしながら食事療法を行うケースが多いようです。中枢性の場合は点鼻薬や口腔内崩壊錠によって抗利尿ホルモンの分泌を補います。

糖尿病との合併症になる可能性もある!

糖尿病になると高血糖の影響でクレアチニン濃度が低くなるため、クレアチニン値が正常値より低い場合には糖尿病の初期段階であることが疑われます。ところが糖尿病の3大合併症の1つである糖尿病性腎症になると、腎機能に障害が出て来ることにより一転してクレアチニン値は上昇します。

つまり、クレアチニン値が正常値よりも低かったのに急に上昇したとなると、糖尿病性腎症のような合併症を引き起こしている可能性が出て来ます。糖尿病性腎症が原因で透析を受けることになった人は透析を受けている人全体の4割以上にも上ると言われます。

筋肉が減る?筋ジストロフィー

筋ジストロフィーとは、骨格筋の細胞の機能に破壊や変性が生じることで全身の筋肉が徐々に衰えていく病気です。筋肉の量が減ることで筋肉活動によって作られるクレアチニンの量も減少するため、血中のクレアチニン値が下がります。逆に筋肉が破壊されることで血中に流れ出したクレアチンが尿として排泄されるため、尿中のクレアチンは増加することになります。症状としては筋力・運動機能の低下のほか,呼吸不全、知的障害やてんかんにつながることもあります。また、個人によって重症度は様々で、遺伝様式や発症年齢、経過などから6つの型に分けられます。現在まだ根本的な治療法が見つかっておらず難病指定されています。