クレアチニンの値をからアルブミン量を予測したクレアチニン換算値!
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尿中アルブミンとは?

尿中アルブミンとは?

糖尿病人口は950万人に上り、予備軍を合わせると2000万人以上いるともいわれています。実に国民の5人に1人は糖尿病かその予備軍という計算になります。糖尿病は腎臓が悪くなりやすいのが特徴で、透析が必要となる腎臓病の原因の1位が糖尿病の合併症である糖尿病腎症なのです。 この糖尿病腎症を初期の段階で発見するためにポイントとなるのが尿中アルブミンです。尿中アルブミンは尿にタンパクがでる前の段階に出るのが特徴です。健康な人でも尿の中に混ざっているのですが、糖尿病腎症の初期段階でこのアルブミン量が微増します。この段階で発見できれば早期発見となり、腎臓の機能低下を踏み止められるだけでなく糖尿病腎症を治すこともできるのです。 逆にここで発見できず、尿にタンパクが出ると腎臓の機能低下がかなり進行した状態となります。そうなると透析治療に進むスピードをできるだけ遅くするための治療しかできなくなってしまうのです。

尿中アルブミンとクレアチニン換算値から何が分かるの?

尿中アルブミンとクレアチニン換算値から何が分かるの?

尿中アルブミン量は1日24時間で排泄した尿に含まれるアルブミンの量です。アルブミンは常に一定量が尿に排泄されているわけではなく1日のうちで変動しています。そのため数値を測るのに24時間分の尿を貯めて検査をしなければならないのです。しかし自覚症状がほとんどない腎症の初期段階を調べる検査のために丸一日24時間必要とする検査はなかなか難しいと思います。 そこで現在行われているのは、1回の尿検査でアルブミン値と同時に尿中クレアチニンの数値も検査するという方法です。クレアチニンは腎臓が正常に機能していると尿に排泄される老廃物です。このクレアチニンが尿に排泄される量はほぼ一定量のため、このクレアチニンの値を使ってアルブミン量を予測した数値がクレアチニン換算値です。

尿検査で尿中アルブミンを検査すると「クレアチニン換算値」と表示されているのはこのためです。24時間分の尿を貯めた測定値とは違って推定値となりますが、クレアチニン換算値でアルブミン量が推定できることで簡単な検査で糖尿病腎症の早期診断ができるのです。

尿中アルブミン定量検査の種類と違い

尿中アルブミンとクレアチニン換算値から何が分かるの?

下記の通り尿中アルブミンの定量検査にはいくつか方法がありますが、現在は随時尿で尿中アルブミン値を測定する①の診断が基準となり、②と③は参考値となっています。

項目 わかること 検体 方法
尿中アルブミン(クレアチニン補正値) アルブミン指数 随時尿 アルブミン値と同時にクレアチニンも測定し、クレアチニンの数値からアルブミン量を予測したアルブミン指数を出す。
尿中アルブミン アルブミン排泄率 部分尿 24時間蓄尿、夜間蓄尿、昼間の一定時間の畜尿。これらから尿中のアルブミンの濃度を測定し、蓄尿時間と尿量から1分間あたりの排泄率を出す。
尿中アルブミン・畜尿 アルブミン排泄量 24時間畜尿 24時間の尿を畜尿して、1日のアルブミン値(アルブミン排泄量)を出す。