クレアチニンを正常値に戻す方法とは？

クレアチニン値が高いということは、腎臓の機能が低下しているサインだということはもうわかりましたね。そして一度低下した腎機能の改善は難しいというのが定説です。しかし以下の方法でクレアチニン値を正常値に近づけることに成功している人もたくさんいます。クレアチニン値が高いことに気づいたならば、1日でも早く対策をとってみましょう。

まずは食生活の改善から

クレアチニンを正常値に戻すには、まず機能が下がってしまった腎臓を少しでも助けることを考えましょう。そのためにはまずタンパク質と塩分の摂取を控えることです。この2つを控えることで、ずいぶん腎臓のろ過機能の負担を軽減させることができます。

タンパク質も塩分も人体に必要な栄養素の1つでもあるため、まったく摂らないわけにもいきません。また、低タンパクの食事や減塩食を心がけることで1日の総摂取カロリーも減ってしまい、栄養障害が生じる可能性もあります。

そういうわけで栄養素をコントロールするのはなかなか難しいですが、低タンパク高カロリーなレシピもネットや雑誌などで数多く紹介されていますので、そういったものをもとに楽しみながらメニューを考えられるといいですね。また、減塩のためにすべて薄味にするより、おかずのうち1品は通常に近い味付けにするのが、食事を楽しくして必要最低限の塩分を摂取するためのポイントです。

できれば軽めの有酸素運動も

クレアチニンは筋肉の活動によって生じる老廃物なので、腎臓が正常に機能している状態でも激しい運動をするとクレアチニン値は上がります。じゃあクレアチニンを正常値に戻すには運動はしないほうがいいんじゃないか？と思いがちですが、実はそうでもありません。

そもそも運動不足は生活習慣病を引き起こすリスクをはらんでいます。そのため、腎臓に負担をかけない程度の軽い有酸素運動を行うのがベストです。また適度な運動によって体の循環を良くすることは、腎臓の負担となる塩分過剰を緩和する効果もあるため、結果として腎臓を労ることにもつながります。

腎臓の負担を減らすために必要なのは、とにかく水分の循環を助けること、塩分や溜まった老廃物を汗として排出する手助けをすることです。水分を充分に補給しながら軽く汗をかく程度にウォーキングをするというのが理想的でしょう。

サプリの服用もおすすめ！

腎臓の機能を助け、クレアチニンを正常値に戻すための食事療法や軽い運動に加えて、サプリや漢方を併用することも有効です。特にサプリメントは栄養補助食品なので薬との併用も可能です。成分をよくチェックして食事療法の方向性に沿っているものであれば、並行して試してみてもいいかもしれません。

一般的にはノコギリヤシやペポカボチャ、L-シトルリンなどが腎臓の働きを助けるための有効成分と言われています。食品なので速効性があるわけではありませんが、長い目で見て腎機能の低下を防ぐ一助になるのであれば、体に悪いものではないので摂取してみてもいいでしょう。

ただし、せっかく健康のために試しているサプリメントに添加物が大量に入っていては結局体に大きな負担をかけることになってしまいますので、サプリメントを摂取する際には原材料をよくチェックして選ぶようにしましょう。